コラム

帯状疱疹ワクチンに関して

帯状疱疹とは

水ぶくれを伴う発疹が神経に沿って帯状に出来る皮膚疾患です。強い痛みや痒みを伴うことが多く、症状は2~4週間程度続きます。多くの場合、子供の頃にかかった水ぼうそうが原因で、治った後もウイルスが体内に潜伏感染し、加齢や疲れ・ストレスで免疫力が低下した時に“帯状疱疹”として発症します。50歳代から発症しやすくなり、80歳までに3人に1人が発症するとも言われています。また、50歳以上で帯状疱疹になった約2割の方は、皮膚疾患が治った後も長い間痛みが残る“帯状疱疹後神経痛”になります。

ワクチンの違いって何?

現在、帯状疱疹を予防するワクチンは2種類あります。

下記比較表をご参考に、ご自身にあったワクチンの接種をお願いいたします。

 

水痘ワクチン

シングリックス

対象年齢

50歳以上 ※帯状疱疹予防目的の場合

50歳以上

種類

生ワクチン

不活化ワクチン

接種回数

1回

2回(2ヶ月~6カ月の間に2回目)

費用

¥8,800

¥22,000/回(合計:¥44,000)

予防効果

50~60%

90%以上

神経痛抑制効果

60%以上

70%以上(50~69歳は100%)

持続期間

5年程度

9年以上

副反応

・発赤 ・痒み ・発熱 ・腫れや痛み

 

・発赤 ・筋肉痛、全身倦怠感 

・腹痛、頭痛 ・腫れや痛み

※水痘ワクチンより副反応は強く出る可能性あり

接種不可な方

・免疫抑制状態の方

・妊娠中の方

・明らかに発熱(37.5℃以上)のある方

・重い急性疾患にかかっていることが明らかな方

・過去にこのワクチンの含有成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方

・明らかに発熱(37.5℃)のある方

・重い急性疾患にかかっていることが明らかな方

・過去にこのワクチンの含有成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方

利点

・費用が安い

・副反応が少ない

・接種回数1回で済む

・効果が高い

・免疫が低下していても接種可能

欠点

 

・効果が劣る

・免疫が低下している方は接種が出来ない

・費用が高い

・接種概数が多い

・副反応が出やすく症状も強い

 

 

当院ではどちらのワクチンのご用意しております。

事前の予約制となりますので、ご希望の方はご連絡をお願いいたします。

なお、お住いの地域によっては助成金が出る場合もございます。詳しくはお住いの地域にお問合せください。

問診表は下記リンクより印刷が可能です。

直近での接種をご希望の方は問診票をご自身で印刷いただき、ご記入の上当日ご持参をお願いいたします。

※ワクチンの種類によって問診票は異なります。お間違いのないようのご注意ください。

 

 

 

参考資料

50歳を過ぎたら気をつけたい 帯状疱疹のはなし | 帯状疱疹.jp (taijouhoushin.jp)

シングリックス | GSK グラクソ・スミスクライン